野球肩の「肩の後方の痛み」はインターナルインピンジメントかも|大阪市旭区・関目高殿の理学療法士が解説
「投げると肩の奥・後ろがズキッと痛む」「トップ(腕を後ろに引いた瞬間)で痛みが出る」—— その痛み、インターナルインピンジメントかもしれません。 投手や捕手に非常に多いタイプの野球肩で、放置するとフォームが崩れ、肘の故障につながることもあります。 この記事では、大阪市旭区・関目高殿の整体院 友が、インターナルインピンジメントの原因・症状・対処法を、理学療法士の視点で解説します。
インターナルインピンジメントとは
インターナルインピンジメント(Internal Impingement)は、日本語で「内側インピンジメント」「後上方インピンジメント」とも呼ばれる、投球障害の代表的なタイプです。 投球動作のなかで、肩関節の内側(後上方)にある組織同士が繰り返しぶつかる(=インピンジ)ことで痛みが生じます。
具体的にぶつかるのは、ローテーターカフ(インナーマッスル)の棘上筋・棘下筋の腱と、関節唇の後上方部分です。 肩関節を最大限ひねった状態(投球のトップ姿勢)で、これらの組織が骨と骨の間で挟まれ、繰り返しの摩擦やストレスで痛みを生みます。 多くの場合、痛みは「肩の奥」「肩の後ろ側」に出ます。
投手・捕手・外野手など、強く速く投げるポジションの選手に多く見られます。 野球肩のなかでも頻度が高く、「投げると奥が痛い」という症状の代表選手と言ってよいタイプです。
なぜ肩の後方が痛くなるのか|発生メカニズム
投球動作のなかで一番肩に負担がかかる瞬間は、腕を後ろに引き切った「レイトコッキング期(トップの直前)」です。 このとき肩関節は、外旋(外側へのひねり)と外転(横方向への持ち上げ)が極限まで起こります。 野球選手のトップ姿勢は、関節の可動域の限界付近で行われる、非常にハイリスクな動きなのです。
この姿勢で、本来離れているはずのインナーマッスルの腱と関節唇後上方部が、骨同士に挟まれて接触します。 一回や二回の投球ではなんともなくても、これが何百球・何千球と繰り返されるうちに、腱や関節唇に微細な損傷が積み重なり、痛みになります。
つまりインターナルインピンジメントは、「投球フォームと身体の構造の組み合わせ」が原因で起こる障害です。 フォームを変えなければ、痛みが治まってもまた同じ場所が痛みます。これがこの障害の難しさです。
こんな症状はインターナルインピンジメントかも
次のような症状が出ている場合は、インターナルインピンジメントの可能性があります。
- 投球時、特にトップ(腕を後ろに引いた瞬間)で肩の奥・後ろが痛む
- 痛みの場所を指で示してもらうと、肩の後ろ側を指す
- 投球後に肩の奥にだるさや違和感が残る
- 「球が抜ける」「リリースで指にかからない」感覚がある
- 球速が落ちた、コントロールが乱れた
- 肩を後ろにひねる動作(着替え、シートベルトを取るなど)で痛みが出ることがある
特徴的なのは、「日常生活ではほとんど痛くないが、投げると痛い」というパターンです。 安静時には症状が出ないため「大丈夫だろう」と続けてしまい、悪化させるケースが多く見られます。
なりやすい身体の特徴
インターナルインピンジメントは、ただの「投げすぎ」では起こりません。 身体の構造的な要因が組み合わさったときに発症しやすくなります。代表的な特徴がこちらです。
肩関節の内旋可動域が狭い(GIRD)
投球側の肩は、繰り返しの外旋ストレスで関節包の後方が硬くなり、内旋(内側へのひねり)の可動域が狭くなることがよくあります。 これを「GIRD(Glenohumeral Internal Rotation Deficit)」と呼びます。 内旋が狭くなった肩は、投球時に上腕骨が正しい位置に収まらず、後上方の組織がぶつかりやすくなります。
肩甲骨の動きが悪い
肩甲骨が正しく後傾・上方回旋しないと、上腕骨と肩甲骨のポジション関係が崩れ、関節内での衝突が起こりやすくなります。 猫背姿勢、胸郭の硬さ、背中の筋力低下なども関係します。
体幹・股関節の使い方が悪い
投球は全身運動です。下半身で生み出した力を体幹で伝え、最後に腕で振る——この連鎖がうまく回らないと、腕だけで投げる「肩投げ」のフォームになります。 腕だけで投げるフォームは、肩関節に過度な外旋を強要し、インピンジメントを起こしやすくします。
正しい対処と再発を防ぐポイント
インターナルインピンジメントの改善には、痛みを取るだけでなく、「なりやすい身体の条件」をひとつずつ整える必要があります。整体院 友では次のステップで進めます。
ステップ1:炎症を落ち着かせる
まずは投球を控え、肩への繰り返しストレスを止めます。痛みが強い場合は整形外科でMRIなどの画像評価を受けることもおすすめします。 関節唇損傷(SLAP損傷)や腱板損傷を合併していることもあるため、画像所見の確認は大切です。
ステップ2:可動域を取り戻す
GIRD(内旋制限)を中心に、肩関節の可動域を整えます。 後方関節包のリリースや、肩甲骨周囲のストレッチを段階的に行います。無理に伸ばさず、組織の状態を見ながら進めるのがポイントです。
ステップ3:肩甲骨・体幹・股関節を整える
肩関節だけ整えてもフォームは変わりません。PRIの視点で身体全体の左右差・呼吸の癖を整え、肩甲骨が正しく動き、体幹と股関節で投げられる土台を作ります。
ステップ4:投球フォームに反映する
身体が整ったら、Driveline Baseballの知見をもとに、「インピンジメントを起こしにくいフォーム」に修正していきます。 具体的には、トップ姿勢での肩の高さ、ステップ脚の使い方、体幹の回旋タイミングなどを見直します。 フォームを変えるところまで踏み込んで初めて、再発しない肩になります。
大阪市旭区・関目高殿で相談するなら
整体院 友は、大阪市旭区高殿にあり、地下鉄谷町線「関目高殿駅」4番出口から徒歩1分です。 院長は関目病院で70,000件以上のリハビリ臨床を積んだ理学療法士であり、Driveline Baseball・PRIの認定資格を持つ数少ない治療家です。 「投げると肩の奥が痛い」「肩の後ろの痛みが取れない」とお悩みの方は、お気軽にご相談ください。 身体の評価と投球フォームの両面から、根本的な改善をサポートします。
肩の奥・後方の痛みでお悩みの方へ
大阪市旭区・関目高殿の整体院 友が、理学療法士の視点で根本改善をサポートします。
お電話:070-1833-5155(9:00〜12:00 / 13:00〜21:00)
※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断・治療を保証するものではありません。痛みが強い場合や長引く場合は、整形外科の受診もご検討ください。


